新郎新婦、仲人夫妻の着席を待って、司会者は「開宴のあいさつ」につづいて仲人の紹介を行ない、いよいよ媒酌人のあいさつという大役に仲人がとりかかります。
食事のときには、新婦の食べよいものを選んで食べておくようにすすめ、花嫁が気分がわるくなって堪えられなくなったら、色直しに立つそぶりで花嫁を導いて控室にはいり、帯をゆるめて休ませた上、気分の直ったところで、そのまま色直しをすませて席に連れて戻るというように気をきかせる必要もありましょう。
色直しはふつう食事のあいだを見はからって行ないます。
司会者のあいさつのあとで新婦をうながして右手で新婦の左手をとってイスの左側から新婦を立たせ、付添って立ちます。
打掛の花嫁には、立つとき、歩くときに衿もとが開かないようにヒジを体につけて衿を押えることを注意します。
三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)