設置の趣旨・概要
早稲田大学ではジャーナリズムに関心を抱き、また将来ジャーナリストになりたいという希望を抱いて入学してくる学生諸君が過去においても現在においても多数存在し、同時にそのような学生はすべての学部にわたっています。本コースはそのような学生の希望と関心に応えるため、全学に開かれたオープン教育センターのシステムとテーマスタディの制度を活用して、全学の学部学生を対象として学部レベルのジャーナリズム教育を可能な限り体系的なプログラムとして提供していこうとするものです。
ジャーナリズムとは人間社会のあらゆる事象を観察対象とする、ひとつの精神活動です。それを十分に行うには、個々人のあらゆる能力を総動員することが必要です。その前提として知識が必要です。基本的な教養、専門的な知識、日本語や外国語など言葉の知識。それらの知識を認識へとダイナミックに活かし、自らの論理的思考能力やコミュニケーション能力を動かして、初めてジャーナリズム活動を高い水準で実現していくことができます。
大学はそのような必要な知識の集積した場所ですから、学ぶ意志さえあれば、知識を獲得できます。また大学は思考し討論する場所ですから、積極性さえあれば、そのような能力を磨くことができます。本コースはそのような場所に身をおく学生諸君に、付加的にジャーナリズム教育の機会を提供しようとするものです。
ジャーナリズム活動の姿勢と能力を身につけるためには、ジャーナリズムの理論および歴史を理解し、同時代についての批判的・分析的な社会認識を知ることとともに、ジャーナリストの実践的・経験的な知識から学ぶことが重要です。その目標をもって、授業を提供していきたいと考えます。
履修モデル
コア科目の中には、「ジャーナリズム概論」「報道が社会を変える-取材過程論-」の2科目があり、その書類選考を通過し、両方の単位を修得すれば、それだけで4単位となります。ほかに演習科目やインターンシップ実習(マスメディア)を組み合わせ、それらを履修すれば修了必要単位数の6単位を満たすことができます。そのほかの科目の組み合わせで、6単位を満たしても問題ありません。「ジャーナリズム概論」の受講後、選考を通れば、少人数の「ジャーナリズム演習 ベーシック」や「ジャーナリズム演習 アドバーンスト」を受講することができます。
選択科目には、リーダーシップ教育の科目群のほか、政治、地域社会、表現、メディア・コミュニケーションなどの科目群がリストアップされており、それらの群からバランスよく選択していくことで、修了必要単位の12単位を満たすことができます。
履修開始時 |
修了時 |
修了後の展望 |
本コースに興味・関心がある |
ジャーナリズムとは何か、ジャーナリストとはどのような職業か、倫理的な構えとして何が重要かを理解しており、実践の入り口に立っている。 |
- 専門知識を深める
- ジャーナリズム教育研究所の研究生になる
- 就職の準備をする
|
(井上)
学生へのメッセージ
ジャーナリストになりたいと思う学生諸君は、所属の学部できちんと一般教養と専門知識と言葉を学んでください。ジャーナリストにとってリベラルアーツは基盤です。それはいつ役立つか分かりませんし、いやいつでも背後から役立っているものです。主専攻のしっかりした基盤の上に、副専攻としての学習が成り立っています。
そのうえで、ジャーナリズムのスピリットに共感し、これからのジャーナリズムを担っていきたいと考える学生諸君の参加を歓迎します。
修了必要単位
18単位 (コア科目6単位、選択科目12単位)以上
コア科目(必要単位=6単位)
項 |
設置学部・センター |
科目区分 (講義、テーマカレッジ名など) |
科目名 |
担当教員 |
学期 |
配当年次 |
単位 |
曜日時限 |
備考 |
1 |
オープン |
講義 |
報道が社会を変える─取材過程論─ |
花田 達朗 |
前期 |
1年以上 |
2 |
木2時限 |
|
2 |
オープン |
講義 |
ジャーナリズム概論 |
花田 達朗 他 |
前期 |
1年以上 |
2 |
火2時限 |
|
3 |
オープン |
講義 |
ジャーナリズム演習 ベーシック |
花田 達朗 他 |
後期 |
2年以上 |
4 |
火2-3時限 |
|
4 |
オープン |
講義 |
ジャーナリズム演習 アドバーンスト |
花田 達朗 他 |
前期 |
2年以上 |
2 |
火3時限 |
|
5 |
オープン |
講義 |
テレビドキュメンタリーは何を伝えてきたか? |
原 安治 他 |
-- |
1年以上 |
4 |
-- |
2010年度廃止 |
6 |
オープン |
東アジア研究 |
ドキュメンタリーでみる農と食の現実 |
原 安治 |
-- |
1年以上 |
4 |
-- |
2010年度廃止 |
7 |
オープン |
インターンシップ |
インターンシップ実習 03(マスメディア) |
花田 達朗 |
後期 |
1年以上 |
2 |
土3-4時限 |
|
選択科目(必要単位=12単位)
項 |
設置学部・センター |
科目区分 (講義、テーマカレッジ名など) |
科目名 |
担当教員 |
学期 |
配当年次 |
単位 |
曜日時限 |
備考 |
1 |
オープン |
講義 |
スポーツジャーナリズム論 |
中村 好男 他 |
前期 |
1年以上 |
2 |
金2時限 |
|
2 |
オープン |
講義 |
21世紀日本の構想(基礎編) |
坪井 善明 他 |
前期 |
1年以上 |
2 |
月3時限 |
|
3 |
オープン |
講義 |
21世紀日本の構想(発展編) |
坪井 善明 他 |
後期 |
1年以上 |
2 |
月3時限 |
|
4 |
オープン |
講義 |
大隈塾演習:Intelligenceの技法 |
高野 孟 他 |
通年 |
2年以上 |
4 |
月2時限 |
|
5 |
オープン |
講義 |
大隈塾演習:ジャーナリストの心構えと実践 |
岸井 成格 他 |
通年 |
2年以上 |
4 |
月2時限 |
|
6 |
オープン |
講義 |
メディア論入門 |
伊藤 守 |
前期 |
1年以上 |
2 |
火2時限 |
|
7 |
オープン |
講義 |
メディア論応用 |
伊藤 守 |
後期 |
1年以上 |
2 |
火2時限 |
|
8 |
オープン |
講義 |
表象とメディア |
伊藤 守 他 |
後期 |
1年以上 |
2 |
土2時限 |
|
9 |
オープン |
講義 |
映画のすべて マスターズ・オブ・シネマ |
安藤 紘平 他 |
前期 |
1年以上 |
2 |
土4時限 |
|
10 |
オープン |
講義 |
21世紀世界における戦争と平和(入門・歴史) |
多賀 秀敏 他 |
前期 |
1年以上 |
2 |
土2時限 |
|
11 |
オープン |
講義 |
21世紀世界における戦争と平和(争点、ケース) |
多賀 秀敏 他 |
後期 |
1年以上 |
2 |
土2時限 |
|
12 |
オープン |
講義 |
地域連携と地域競争力 |
藁谷 友紀 他 |
後期 |
1年以上 |
2 |
水6時限 |
|
13 |
オープン |
講義 |
情報化社会論 |
土方 正夫 |
前期 |
1年以上 |
2 |
水3時限 |
|
14 |
オープン |
講義 |
メディア文化とシティズンシップ |
岩渕 功一 |
-- |
1年以上 |
2 |
-- |
2010年度休講 |
15 |
オープン |
講義 |
コミュニティ論(入門と基礎理論) |
西尾 雄志 他 |
-- |
1年以上 |
2 |
-- |
2010年度休講 |
16 |
オープン |
講義 |
コミュニティ論(展開と実践) |
西尾 雄志 他 |
-- |
1年以上 |
2 |
-- |
2010年度休講 |
17 |
オープン |
講義 |
国際政治としての朝鮮問題 |
重村 智計 |
-- |
1年以上 |
2 |
-- |
2010年度休講 |
18 |
オープン |
Tutorial Englishと実践的な英語科目群 |
異文化交流実践講座(Media) 01~09 |
根岸 純子 他 |
前期/後期 |
1年以上 |
2 |
※ |
|
19 |
オープン |
Tutorial Englishと実践的な英語科目群 |
異文化交流実践講座(Social and Global Issues) 01~08 |
根岸 純子 他 |
前期/後期 |
1年以上 |
2 |
※ |
|
20 |
二文 |
学部提供 |
表現・芸術系総合講座3 |
高橋 敏夫 他 |
-- |
1年以上 |
4 |
-- |
2010年度廃止 |
21 |
教育 |
学部提供 |
マスコミュニケーション概論I |
花田 達朗 |
前期 |
1年以上 |
2 |
水2時限 |
2010年度半期化 |
22 |
教育 |
学部提供 |
マスコミュニケーション概論II |
花田 達朗 |
後期 |
1年以上 |
2 |
水2時限 |
2010年度半期化 |
23 |
教育 |
学部提供 |
マルチメディア論II(社会) |
小林 宏一 |
後期 |
1年以上 |
2 |
火2時限 |
|
24 |
教育 |
学部提供 |
メディア・コミュニケーション論(情報メディア) |
小林 宏一 |
前期 |
1年以上 |
2 |
火4時限 |
|
☆クラスによって学期、曜日、時限等が異なるため、詳細は確認してください。