早稲田大学教員によるサイエンス講座(第10回)開催のお知らせ
オープン教育センターでは、自然科学・科学技術等のサイエンスに関する
トピックを取り上げ、早稲田大学におけるサイエンスを早稲田大学教員が
紹介する公開講座を開催しています。
2009年度のラスト講演は「ヒューマノイド(ロボット)」に関するトピックを取り上げます。講演は、早稲田大学におけるロボット研究のキーパーソンともいえる高西淳夫教授(理工学術院)
です。
ロボットは工業分野においては既に実用化されていますが、これからの高齢化社会における医療福祉分野での必要性が考えられています。講演ではこれまでのロボット研究・開発の変遷から、今後の展開についてお話いただくほか、ヒューマノイドを道具として用いて人間を科学する「ロボティック・ヒューマン・サイエンス (Robotic Human Science)」、医療・福祉ロボットなど人間に関わるロボットやシステムに関する演繹的設計論の構築を目指す「人間モデル規範型ロボット工学(Human Model Based Robotics)」についてのお話や、高西先生が研究開発されているロボットをご紹介いただく予定です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
- タイトル:
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「ヒューマノイドロボット研究とその応用」
- 講演者:
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高西 淳夫(理工学術院)
- 日時:
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2010年1月16日(土)14:45〜16:15
- 会場:
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先端生命医科学センター(TWIns) 2階共用会議室
アクセスはこちら
- 参加方法:
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事前申込不要(直接会場にお越しください。)
なお、今回のサイエンス講座は、初の試みとしてサイエンス・カフェ形式で行います。
サイエンス・カフェとは?
カフェのような雰囲気の中で科学を語り合う場のことで、1997 年から1998 年にかけてイギリスとフランスで同時発生的に行われたのが起源とされています。カフェ・シアンティフィーク (Cafe Scientifique) と呼ぶこともあります。
- 内容:
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これまで、鉱工業などの第2次産業を中心に普及してきたロボットは、今世紀には農林水産業などの第1次および商業・運輸通信業・サービス業などの第3次産業分野に展開・普及してゆくであろうことは多くの予想するところとなっている。このような背景のもと、トヨタ、NEC、ホンダなど日本の製造業の中心的存在としてその牽引役を果たしてきた企業やテムザック、ZMPなどのロボット・ベンチャー企業が、一般家庭への普及をも視野に入れたヒューマノイド・ロボット(人間型ロボット)を続々と発表・ビジネスを始めた。また,演者の発案を機に,福岡県・福岡市・北九州市の三者が内閣官房に共同提案した「ロボット開発・実証実験特区」は2003年に認定され、ロボットの公道上での歩行・移動実験が可能となり、2005年3月にはその全国展開についても国会で承認され、ロボットの社会利用の扉が開かれた。
では何故、ヒューマノイドなのか?私は以下の2つの視点から研究を行っている。ひとつは人間の形態と機能を模したロボットを設計・製作し、これを用いて心身両面における人間の行為・行動や機能を再現することで、構成論的に人間の工学モデルを構築するという視点である。私はこれを、ヒューマノイドを道具として用いて人間を科学するという意味で「ロボティック・ヒューマン・サイエンス(Robotic Human Science)」と呼んでいる。もうひとつは、そのようにして得られた人間の工学モデルを従来の基盤工学における各種モデル群と統合、これと並行して、例えば医療・福祉ロボットなど、人間のための様々な機器・装置類の開発を通じて、人間に関わるロボットやシステムに関する演繹的設計論の構築を目指す「人間モデル規範型ロボット工学(Human Model Based Robotics)」とでも呼べる視点である。
サイエンス講座では、私らが現在行っている
2足ヒューマノイド
人間搬送2足ロボット
咀嚼ヒューマノイド
オーラルリハビリテーション用ロボット
情動表出ヒューマノイド
吹鳴楽器演奏ヒューマノイド
ラット形ロボット
発話ヒューマノイド
頸部血流計測ロボット
医療訓練用ヒューマノイド
などを紹介しつつ、ヒューマノイドロボット研究全体の展望を試みる。